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2011年12月29日木曜日

ミドリの一枚切りカッターⅡに感動しました。持ちやすいシェープに、360度回転するヘッド。デザインのチカラを感じます。

スクラップブックに新聞や雑誌の記事を貼り付ける、などというアナログなことを再開して以来、切り抜き用のカッターを探していました。いつも、ペンケースに入れているのはこれ。OLFA製の羽ペンスタイルのもの。シンプルな作りだけれど切れが良いし、この羽根のようになっている部分で新聞紙くらいなら切ってしまうこともできるから、なかなか重宝してます。なので、探していたのは自宅用のもの。

最近見つけたのがこちら。近所の本屋の片隅にあるちょっとした文具コーナーにぶら下がっていたモノで、なんだか形が格好良かったので買ってしまいました。家に帰ってから改めて見てみると、ミドリの製品なのでした。その名も「一枚切りカッターⅡ」。




さすがにトラベラーズノートを生み、幾多のわくわくさせる文具を開発しているミドリさん。このカッターもただ者ではないのでした。コピーには「新聞、雑誌の切り抜きに最適。滑らかに切れる一枚切りカッター」とありますが、まさにその通りでした。



なにがすごいといって、まず、この全体の形。握ると、カッター部の上に自然と人差し指がのり、ペンを持ったようなフィット感になります。そのため、一方方向だけでなく、あらゆる方向にスムーズにカッターを動かせるようになります。


そして、この刃先。これが何と360度くるくると回転するのです。ほんとにスムーズに。だから、ちょうど万年筆で字を書く時のように、少しペン先の向きに注意さえしておけば、縦でも、横でも、斜めでも切ることができるのです。実際、新聞紙を切ってみると、見事に一枚だけがピッと切れました。



さらに、このキャップ。最初、なかなかはまらなくて変だと思っていたのだけれど、試しにグイッと押し込んでみるとパチンとはまって、ちっとやそっとでは外れなくなる。それなのに、ある部分にチカラを入れると、簡単に外れる。何というのか、そのパチッとはまったり、外れたりする感じが気持ちいいのです。

ちっぽけな文具コーナーに置いてあるぐらいだからとてもポピュラーな製品なのでしょうし、世間ではきっと定番になっているようなものなのでしょう。しかし、遅まきながらこういうものに巡り会えて、フィット&スムースな感覚を体験できて、嬉しい気分になりました。


2011年12月25日日曜日

音戯の国(オトギノクニ)の音楽会。「不思議美術家」松本秋則さんの「音具」展覧会開催中@川口市立科学館(SKIPシティ)。空中を舞い、思い思いに踊る作品達が奏でる音楽は、なかなか癒やされます。


埼玉県の川口にはスキップシティというコンプレックスがあり、県立映画博物館や県立生活科学センター、県立産業技術総合センターといった、某大阪方面の県知事や市長なら真っ先に仕分けされかねない施設が集まっています。もともとNHKの放送局があった場所を再開発したので、妙に広々とした空間に、巨大なパラボラアンテナがキノコのように並んでいたりします。


このコンプレックスには川口市立科学館もあって、現在、素敵な展覧会が開催中です。題して「音戯の国の科学館」。




この会場は子供達を対象にした科学館なので、不思議な科学現象を引き起こす実験道具、設備が色々と置かれていますが、その入り口付近に、空からいろんなものがぶら下がっています。そして、のんびり、ゆっくりと漂っています。あるものは風に流されるまま。あるものは、自分でプロペラを回して、円運動。





中には、時々目を覚まして、コロコロコロと音をたてるモノがいます。これは横回転して、竹の風鈴のような音をたてます。




 あるいは、地面の上に置かれているものが、突然くるくると回転して、小型シシオドシのように音を出すのもいます。このこは、風車のように回転。

作品ごとにスイッチが入るタイミング、長さががばらばらになっているので、森の中のあちこちで鳥が囀り始めるように、あっちでコロコロ、こっちでカタカタ音が聞こえます。

爆竹みたいに、ぱちぱちはじけたようになります。

これは横回転。

音をたてながら飛んでます。

たくさんたくさん飛んでます。

 会場に置かれた解説パネルによると、作者の松本秋則さんは、風、水、太陽光などの自然の力や、人力、モーター等の動力を利用した様々な「メカ」(機構・装置)により音を奏でる「音具」(サウンドオブジェ)を制作している方だそうです。作品を見ていて(聞いていて)、ジャワやバリの農村で聞こえてくる竹などでできたおもちゃや飾りを思い出しましたが、実際バリでもプロジェクトをやっているそうです。1992年から1年半、アジア7ヶ国を巡り少数民族の芸能を研究、と書いてあったので、インドネシアも訪れたのでしょうね。

動く彫刻というと、パパタラフマラの美術も担当していた田中真聡さんの「キネティックアート」のことも連想しましたが、同じ繊細な動きを見せるにしてもあちらは金属のメカという感じだけど、松本さんのは竹とんぼとか竹飛行機、シシオドシに近い。きっととても繊細な工夫がなされているのでしょうが、見て、聞いていると、気分が落ち着いてきます。

川口市立科学館様、なかなかいい展覧会です。もう少し、本格的「美術」展覧会の演出もできたのでしょうけど、子供達が楽しめるという意味では、今のような形も悪くないですね。

今後も、事業仕分けにもめげず頑張っていただきたい(そういう目にあっているのかどうか存じませんが)。

2011年12月24日土曜日

思案の末、スケジュールカレンダーはトラベラーズノートからKOKUYOのCampusDiaryに移行することに。KOKUYOのSYSTEMICに挟み込み、お仕事関係はこちらに集中。TNは自分のために。



これまで、仕事のスケジュールはトラベラーズノートのカレンダーリフィル(バーティカルタイプ)を使ってきたけれど、ノートホルダーの購入を機に、A5のカレンダー用ノートを使ってみることにしました。

KOKUYOのCampus Diaryのバーティカルタイプ。メモ取り用のツバメ大学ノートと一緒にSYSTEMICに挟み込みました。






カレンダーノートをA5にするとTNリフィル用よりもゆったりするだろうと思っていたら、何と、アジェンダを書き込むスペースは縦幅も横幅も両者全く同じ。これは、TNでは土日は1コラムにまとめてあるのに、KOKUYOの方は土日も独立コラムで、かつ右端に前後3ヶ月のマンスリーカレンダー用に1コラム取られているからですね。そういう意味では、TNリフィルのデザインは効率的でした。一番上に十分余白があって書き込みができるのも良かったし。KOKUYOの方は正直、面白みがないですね。TNリフィルをホルダーに挟み込んで使い続けようかとも思ったけれど、それはそれで寸足らずになるのでやめました。




ちなみにこのノートホルダー、やろうと思えばトラベラーズノート方式でゴム紐でさらにノートを一冊綴じ込むこともできます。一冊ぐらいなら閉じても変に膨らんだりしない。何年も使い続けるほど丈夫とは思えないけれど、とりあえず1年位は大丈夫でしょう。

トラベラーズノートのカレンダーはとっても使いやすくて、スケジュールを記入するのが楽しかったのだけれど、仕事で使うモノとそれ以外とを分けたくなったのです。TNはカレンダーリフィルを取り外したので、今度は何を入れようかまたまた思案中。






今や廃盤になったという噂の無印良品A7ノートパッドと。
これ、販売継続して欲しいものです。しつこいけど。

2011年12月22日木曜日

KOKUYOのSYSTEMIC購入。A5大学ノートを2冊挟み込める、優れものノートホルダー。これでツバメノートを堂々と持ち歩くことができます。類似品は多々あれど、お値段がリーズナブルで、作りもしっかりしている(と思われます)。

このところ私の「知的生産技術」はデジタルからアナログへとどんどん移行中ですが、仕事用のメモも数ヶ月前から大学ノートでとるようになりました。かつてはオアシスポケットとかモバイルギア(古い!)、パーム、そして最近ではiPhoneでメモしてパソコンに投げ入れていたりしたのに、ついに大学ノートです。

ノートの絶対条件は万年筆で書いても裏写りがせず、インクがスムーズに吸収されること。そして安価であること。あれこれ試してみて、今のところA5サイズのツバメノート(中性紙フールス)にしてるのですが、あちこち持ち歩くには表紙がいささか柔らか過ぎて折れ曲がったりするし、だいたい堅いモノの上に置かないと書きにくい。

そこで前から適当なノートフォルダーがないか探していたのだけれど、銀座のITOYAで良さそうなものを見つけて購入しました。コクヨ製品。値段は1000円ちょっと。

これはなかなか使いやすそう。このまま持って電車に乗ってもおかしくないし。

モレスキン風にゴム紐で綴じることができます。


左右に二冊挟み込むことができる。
けっこう堅い、しっかりした素材でできているので、立ったまま書くこともできそう。
右側の黒いノートはおまけでついている。

左右にあるポケットにノートの表紙を挟む方式。
 
立たせてみる。写真ではわからないけれど、
新潮文庫にあるようなリボン状の栞が二本ついてます。

ポケットにペンを挟むこともできる。
でも、このままだとノートを書くのが大変なので、何本も挟むのは考えもの。

目下の問題は、二冊のノートをどう使い分けるか。トラベラーズノートはスケジュール管理と日記書きに使っているのだけれど、こっちはどうしよう。1冊は仕事用のノートとして使うとして、もう一冊は?スクラップブック的に仕事用の重要なデータを貼り付けておくのに使うか(そうするとiPhoneの機能がまたひとつアナログ化する)、直近の古いノートを参照用に付けておくか(トラベラーズノートでそうしているように)、仕事以外のノートにするか。あるいは、トラベラーズノートでのスケジュール管理はやめて、こっちにカレンダー用のノートを綴じるか。試行錯誤中。

2011年12月13日火曜日

ついについに、鎌倉のコトリさんのレターヘッド&ポチ袋を入手。紙の手触りが気持ちいい。この便箋、半透明で表面がすべすべだけど万年筆インクには合うのだろうか。もったいなくて試せない。@kamakurakotori

鎌倉在住の同僚にお願いして、由比ヶ浜にあるコトリさんにお買い物に行ってきてもらいました。お店はなかなかの賑わいで、観光客風の人のほか、お年を召したお客様の姿が多かったそうです。

お買い物は3羽のコトリスタンプが押された紙袋に入ってました。



買ってきてもらったのは
レターセット(便箋6枚+封筒3枚入り)とポチ袋。
色合いがとても渋くていい(写真が汚くてすみません)。








便箋の材質は何なんだろう。半透明でつるつるしてる。
万年筆だとどうなのだろう。書けるのだろうか。もったいなくて試せない。
方眼デザインと原稿用紙デザインとがありました。








封筒は縁がミシンで縫ったみたいになっているのがおしゃれです。

ここにも3羽のコトリ。





ポチ袋も縁が縫われている。
ここにはコトリが1羽。
お年玉入れに使おうか。
いや、子供達にはもったいない。
およばれしたときのご祝儀袋にしようか。

2011年12月5日月曜日

紅葉が見頃の新座の平林寺と睡足軒に行ってみました。ここには、なかなか楽しい石灯籠がありました。




とてもとても広い林がある平林寺。臨済宗妙心寺派の有力な古刹だけあって、禅宗の厳しい修行の雰囲気が窺える凛とした山門、仏殿、本堂、鐘楼があるところですが、この時期は林のあちこちが紅色や黄色に染まって、華やかな様子です。





お寺の近くには睡足軒という、昭和の大茶人、というか、日本の電力産業の基盤を作った財界人、松永安左エ門の屋敷があった庭があります。紅葉も美しかったし、呈茶(抹茶+
和菓子)も美味しかったのですが、面白い形の石灯籠に惹かれました。

私は前から石灯籠のデザインに興味があって、あちこちの寺社仏閣、日本庭園を訪ねると面白いのがないか探すのですが、これは大茶人の庭に置かれているだけあって、なかなかしゃれてます。


ハンバーガー型。

藤森照信の空中茶室型
直接関係はないはずですが、この藤森照信型に似たような形の建物は平林寺の中にもありました。何かの作業をするための小屋のようです。片方の軒がずっと下の方まで下がっていて、茅葺きの屋根のラインが美しい。この小屋に限らず、平林寺の建物は茅葺きの屋根が本当にきれいです。





石灯籠ですが、もちろん平林寺の中にもたくさんありました。
まず、総門の手前に石灯籠が左右に二つ立っています。


総門前灯籠拡大
総門をくぐって、山門の手前にも灯籠が左右にあります。



これは鐘楼の手前にあったもの。側面に鹿の姿が刻まれています。





↑これは四重塔式灯籠。本堂前にお庭にあったもの。




本堂の裏手にある松平家の墓所には、数え切れないほどの石灯籠が並んでいました。一族や家臣連が寄進していったものなのでしょう。

この石灯籠の穴から写真を撮った方のブログを見つけました。




2011年12月3日土曜日

無印良品のクリスマス商品が画期的。フェアートレード製品特集。ラオスから来た、世界の子供の絵付きマイバック。キルギスのフェルト製品などなど。

無印良品に入って、いつものように文具コーナーあたりを一通り巡った後、カウンターにあったクリスマス商品のパンフレットを取って眺めていると、これがなかなか画期的な企画になっていました。

「世界からクリスマスを集めました」

ということですが、あんまりクリスマスには関係なさそうな国々から、なかなかすてきな製品が入っています。

特に私が気に入ったのは、キルギスのフェルト製品(めがねケースと携帯電話ケースの二種)とラオス製のバック(世界の子供たちが書いた絵がプリントされています)でした。


キルギスのフェルト製品の説明
ラオスのバック。このパンフは一見の価値あり









私が購入したのはこれです。

ラオスのバックは、作りはとってもシンプルですが、子供の絵にいろんなバージョンがあります。お値段も500円ちょいですから、お手頃です。

キルギスのフェルトの方は、私はメガネケースにしました。フェルトの手触りは、なんというか、柔らかなカーペットのような。ソフトだけれどケースとして機能する位の堅さはあります。

どこの子供が書いたのかな。世界地図の真ん中がアフリカだから、アフリカの子供?日本列島の姿がよく見えないのがちょっと悲しい。

今回のフェアーの商品には、他にケニアのソープストーン製動物置物などもあります。ゾウ、ゴリラ、ワニ、ペリカン、バッファローの手彫りです。

フェアートレードというのでしょうか。開発途上国の生産者と先進国の消費者との「公正な」貿易・ビジネスのあり方を求める中で生み出された製品。ケニアやキルギスではJICAも現地での生産指導に協力していたそうです。

パンフレットにはこう書いてありました。
今回めざしたのは、生産者に対してお金を支払うことだけでなく、現地で行われたものづくりを産業として残すこと。品質が向上すれば、販路も増え、現地の雇用も増えていく
この試みが、現地の人々にどういう影響を与え、何を変えたのか(あるいは変えなかったのか)は、誰かにぜひ研究して欲しいところですが、とても興味深いアプローチだと思います。製品も気に入りましたし。

クリスマスに限らず、そして無印良品に限らず、こういう試みがいつでもあちこちで生まれると素敵です。

青山の音楽グッズショップ、プラザ・ラ・タントは、オタマジャクシがお店に溢れていた

これも青山通りの国連大学の近くの無印良品を曲がった通りにあるお店。この通りには、面白いお店がいくつもあります。





お店の中には、音楽関係のいろいろなグッズがたくさんおいてあります。楽器屋さんではありません。楽器や楽譜が置いてあるわけではないのです。音楽関係のアクセサリーや文具など、音楽にまつわるグッズのお店です。


これまで、大きな楽器店のなかで、たとえばギターの弦とかピックとかの小物を置いているところに並んで、音符の形のペンダントとか、楽器の形がついたペンとかを見ることはありましたが、こうやってまとまって並んでいると、ほんとにたくさんの種類があります。







のだめバッグ。売れ筋のようです。



五線を一度に書けるペン。「音楽家の為のペン」とあるけれど、これを使って五線譜を作る音楽家が今でもいるのかしら。1680円だから、ネタとして持っていてもいいと思う。




ノート、レター用品、茶碗、ハンカチ、イヤリング、ブローチ、指輪。。。いろんなモノが音楽しています。


わたしは、前から欲しかった譜面オープナー(中央左の金色のもの)を買いました。実用品としてですね。

今度は贈り物用に素敵なモノを探しに来たいです。




プラザ・ラ・タント