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2012年1月2日月曜日

銀座の月光荘の店内に溢れる画材、文具は見ていて飽きないけれど、お店のカタログも見飽きない。

先月のこと、初めて銀座の月光荘を訪ねました。
閉店時間が7時なので、仕事帰りに急いで出かけたのですが、
近くには到達したもののお店が見つからず。
電話したら、ほぼ店の前に立ってました。
ちょっと奥まったところにあるので、気がつかなかったのでした。

月光荘画材店は大正六年(1917年)に創業というのだからほぼ百年。
銀座の老舗にも関わらず、創意工夫の見られる面白くて楽しい文具が置いてあります。
商品は全てオリジナル。

私がお目当てだったのは「一語一絵」という名前の一筆箋。
これがポストカードブックと水彩絵の具、携帯用水彩絵筆とのセットになっていました。
絵心のある友達への贈り物用に。


月光荘は画材屋さんなので、絵具や絵筆、パレット、イーゼル、スケッチブックといった画材がたくさん並んでいます。そして、それらの商品を紹介するカタログが素晴らしい。確か70円で販売しているものです。

ものすごい種類の絵筆やナイフが原寸大で載っている。)
封筒、便箋、鉛筆、消しゴム、スケッチブック、カード等々。
ユーモアカードという、面白いドローイングのカードもたくさんある。
8Bの鉛筆も、アイデア帳などに使える。
この鉛筆カバーが素敵。
絵描きさん用のバッグ。これはお店にも並んでいたけれど、普段も使えますね。
丈夫だし。お店のマーク、ホルンがかっこいい。

このカタログ(新聞というべきか)には、あちこちにアフォリズムというのか、一言コメントが載っていて、これが面白い。
ユーモアに溢れた銀座の老紳士が一言申し上げておきます、といった雰囲気のもの。
例えば、こんなのがありました。

「安物しか作らない職人に、今度だけは手間賃をよくするから、上物に仕上げてくれと言うのは無理な注文。腕は一朝一夕にはあがらないし、金儲け根性も急には入れ替えできないからです。いい物を作っている職員に安物を作らせるのも無理。たのまれたって手抜きできないのが職人魂。安物は作ろうったって作れないのです。
上物と安物は火と水。根っから違う。物は人なり。作品は技術と良心との合作です。」

店員さんはとっても親切に色々教えてくれました。
このカタログに現れている心が、お店の中に溢れていました。



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