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2012年1月6日金曜日

m+のペンケース。これはグッドデザイン。シンプルで美しい。

前々から欲しかったこれ、友人が持っていたのを拝借。

いいですねえ。作りがしっかりしていて丈夫そう。何より形が美しい。
とても素敵です。

2012年1月2日月曜日

銀座の月光荘の店内に溢れる画材、文具は見ていて飽きないけれど、お店のカタログも見飽きない。

先月のこと、初めて銀座の月光荘を訪ねました。
閉店時間が7時なので、仕事帰りに急いで出かけたのですが、
近くには到達したもののお店が見つからず。
電話したら、ほぼ店の前に立ってました。
ちょっと奥まったところにあるので、気がつかなかったのでした。

月光荘画材店は大正六年(1917年)に創業というのだからほぼ百年。
銀座の老舗にも関わらず、創意工夫の見られる面白くて楽しい文具が置いてあります。
商品は全てオリジナル。

私がお目当てだったのは「一語一絵」という名前の一筆箋。
これがポストカードブックと水彩絵の具、携帯用水彩絵筆とのセットになっていました。
絵心のある友達への贈り物用に。


月光荘は画材屋さんなので、絵具や絵筆、パレット、イーゼル、スケッチブックといった画材がたくさん並んでいます。そして、それらの商品を紹介するカタログが素晴らしい。確か70円で販売しているものです。

ものすごい種類の絵筆やナイフが原寸大で載っている。)
封筒、便箋、鉛筆、消しゴム、スケッチブック、カード等々。
ユーモアカードという、面白いドローイングのカードもたくさんある。
8Bの鉛筆も、アイデア帳などに使える。
この鉛筆カバーが素敵。
絵描きさん用のバッグ。これはお店にも並んでいたけれど、普段も使えますね。
丈夫だし。お店のマーク、ホルンがかっこいい。

このカタログ(新聞というべきか)には、あちこちにアフォリズムというのか、一言コメントが載っていて、これが面白い。
ユーモアに溢れた銀座の老紳士が一言申し上げておきます、といった雰囲気のもの。
例えば、こんなのがありました。

「安物しか作らない職人に、今度だけは手間賃をよくするから、上物に仕上げてくれと言うのは無理な注文。腕は一朝一夕にはあがらないし、金儲け根性も急には入れ替えできないからです。いい物を作っている職員に安物を作らせるのも無理。たのまれたって手抜きできないのが職人魂。安物は作ろうったって作れないのです。
上物と安物は火と水。根っから違う。物は人なり。作品は技術と良心との合作です。」

店員さんはとっても親切に色々教えてくれました。
このカタログに現れている心が、お店の中に溢れていました。



倉敷意匠さんのシールをトラベラーズノートに貼ってみました。

関美穂子さんデザインの水糊シール。もともと革に貼るものではないのでしょうが、試しにトラベラーズノートに貼ってみると、かなりしっかりとくっついてくれました。ちょっと古風な感じ。




2012年1月1日日曜日

だるまさんがころんだ。今年はGolden Darumaにお願いします。しかし、神社でダルマさんというのはいかがなものかなあ。

近所の神社にいったら、高崎ダルマのお店が出ていました。



朱色だけでなく、青やら、黄色やら、緑やら、いろいろな色のダルマさんが売られています。


普段、ダルマさんを正月に求めるような習慣はないのだけれど、何となく、ダルマさんの姿形に惹かれて、一個買ってみることにしました。子供に選ばせたら金色。お店では色毎に意味を持たせていて、金色のダルマさんは金運関係に強いとのこと。だとすると我が家ではあんまり御利益は期待できそうもないけれど、せっかく来てもらったのだから、両目を入れるまで頑張ってもらおう。


見事、願いが成就すると、こうなっちゃうのが少々わびしい。なんだか使い捨て感がありますが、一年間の感謝の気持ちを込めてお奉りする、ということですね。

しかし、ダルマ様は禅宗の坊さんだったのでしょうから、神社で堂々とダルマを売っていたり、お奉りするというのもなんだかおかしい。神仏習合というのか、何でもありというのか。

羽田空港の楽しみはShosaikan。倉敷意匠の紙製品が楽しい。ミドリの畳つき定規には脱帽。

帰省していた家族を出迎えに羽田空港へ。
都内の道路はガラガラなので、予定よりも随分早く到着。
しばらく時間があったので、久しぶりにお気に入りのお店へ。
南青山Shosaikan。

以前来た時は隣が丸善か何かの本屋さんだったような記憶があるけれど、今はブティックになっています。もしかしたら前から置いていたのかもしれないけれど、今回面白かったのは倉敷意匠のコーナー。紙製品を中心に洒落た小物が集められています。

一応、お店の人に許可をもらって撮った写真。倉敷意匠コーナー。


しばらく時間をつぶしている間に買ってしまったのが以下のモノ。ミドリの定規(福岡県大川の畳を使用)、PILOTのフリクションペン、ジグソーパズルのピースのような形のもの(これについてはいずれまた)、そして倉敷意匠の小物等々。








倉敷意匠のは、封筒のセットと切手のようなシール。この封筒は、コトリさんの薄い半透明の便箋を入れて使おうかと。シールは紙製で、大正時代風というのか、レトロな感じの版画デザインです。



ミドリの定規には驚きました。各地の名産の素材を定規の表面に使用しているのだけれど、一体全体、誰がこんなことを考えつくのでしょう。木綿とかメガネのセルロイドとか寄せ木とか。発想とデザインセンスに脱帽。今回は、その中でも畳を使ったものを購入。一番安かったし。畳み付き定規って、普通ないです。

右側が畳素材
パッケージもかっこいい。
英語の説明も付いているので、外国へのお土産にいいなあ。

2011年12月29日木曜日

ミドリの一枚切りカッターⅡに感動しました。持ちやすいシェープに、360度回転するヘッド。デザインのチカラを感じます。

スクラップブックに新聞や雑誌の記事を貼り付ける、などというアナログなことを再開して以来、切り抜き用のカッターを探していました。いつも、ペンケースに入れているのはこれ。OLFA製の羽ペンスタイルのもの。シンプルな作りだけれど切れが良いし、この羽根のようになっている部分で新聞紙くらいなら切ってしまうこともできるから、なかなか重宝してます。なので、探していたのは自宅用のもの。

最近見つけたのがこちら。近所の本屋の片隅にあるちょっとした文具コーナーにぶら下がっていたモノで、なんだか形が格好良かったので買ってしまいました。家に帰ってから改めて見てみると、ミドリの製品なのでした。その名も「一枚切りカッターⅡ」。




さすがにトラベラーズノートを生み、幾多のわくわくさせる文具を開発しているミドリさん。このカッターもただ者ではないのでした。コピーには「新聞、雑誌の切り抜きに最適。滑らかに切れる一枚切りカッター」とありますが、まさにその通りでした。



なにがすごいといって、まず、この全体の形。握ると、カッター部の上に自然と人差し指がのり、ペンを持ったようなフィット感になります。そのため、一方方向だけでなく、あらゆる方向にスムーズにカッターを動かせるようになります。


そして、この刃先。これが何と360度くるくると回転するのです。ほんとにスムーズに。だから、ちょうど万年筆で字を書く時のように、少しペン先の向きに注意さえしておけば、縦でも、横でも、斜めでも切ることができるのです。実際、新聞紙を切ってみると、見事に一枚だけがピッと切れました。



さらに、このキャップ。最初、なかなかはまらなくて変だと思っていたのだけれど、試しにグイッと押し込んでみるとパチンとはまって、ちっとやそっとでは外れなくなる。それなのに、ある部分にチカラを入れると、簡単に外れる。何というのか、そのパチッとはまったり、外れたりする感じが気持ちいいのです。

ちっぽけな文具コーナーに置いてあるぐらいだからとてもポピュラーな製品なのでしょうし、世間ではきっと定番になっているようなものなのでしょう。しかし、遅まきながらこういうものに巡り会えて、フィット&スムースな感覚を体験できて、嬉しい気分になりました。


2011年12月25日日曜日

音戯の国(オトギノクニ)の音楽会。「不思議美術家」松本秋則さんの「音具」展覧会開催中@川口市立科学館(SKIPシティ)。空中を舞い、思い思いに踊る作品達が奏でる音楽は、なかなか癒やされます。


埼玉県の川口にはスキップシティというコンプレックスがあり、県立映画博物館や県立生活科学センター、県立産業技術総合センターといった、某大阪方面の県知事や市長なら真っ先に仕分けされかねない施設が集まっています。もともとNHKの放送局があった場所を再開発したので、妙に広々とした空間に、巨大なパラボラアンテナがキノコのように並んでいたりします。


このコンプレックスには川口市立科学館もあって、現在、素敵な展覧会が開催中です。題して「音戯の国の科学館」。




この会場は子供達を対象にした科学館なので、不思議な科学現象を引き起こす実験道具、設備が色々と置かれていますが、その入り口付近に、空からいろんなものがぶら下がっています。そして、のんびり、ゆっくりと漂っています。あるものは風に流されるまま。あるものは、自分でプロペラを回して、円運動。





中には、時々目を覚まして、コロコロコロと音をたてるモノがいます。これは横回転して、竹の風鈴のような音をたてます。




 あるいは、地面の上に置かれているものが、突然くるくると回転して、小型シシオドシのように音を出すのもいます。このこは、風車のように回転。

作品ごとにスイッチが入るタイミング、長さががばらばらになっているので、森の中のあちこちで鳥が囀り始めるように、あっちでコロコロ、こっちでカタカタ音が聞こえます。

爆竹みたいに、ぱちぱちはじけたようになります。

これは横回転。

音をたてながら飛んでます。

たくさんたくさん飛んでます。

 会場に置かれた解説パネルによると、作者の松本秋則さんは、風、水、太陽光などの自然の力や、人力、モーター等の動力を利用した様々な「メカ」(機構・装置)により音を奏でる「音具」(サウンドオブジェ)を制作している方だそうです。作品を見ていて(聞いていて)、ジャワやバリの農村で聞こえてくる竹などでできたおもちゃや飾りを思い出しましたが、実際バリでもプロジェクトをやっているそうです。1992年から1年半、アジア7ヶ国を巡り少数民族の芸能を研究、と書いてあったので、インドネシアも訪れたのでしょうね。

動く彫刻というと、パパタラフマラの美術も担当していた田中真聡さんの「キネティックアート」のことも連想しましたが、同じ繊細な動きを見せるにしてもあちらは金属のメカという感じだけど、松本さんのは竹とんぼとか竹飛行機、シシオドシに近い。きっととても繊細な工夫がなされているのでしょうが、見て、聞いていると、気分が落ち着いてきます。

川口市立科学館様、なかなかいい展覧会です。もう少し、本格的「美術」展覧会の演出もできたのでしょうけど、子供達が楽しめるという意味では、今のような形も悪くないですね。

今後も、事業仕分けにもめげず頑張っていただきたい(そういう目にあっているのかどうか存じませんが)。